山行報告書
日本大学山岳部
目 的)宿泊山行の実践、生活技術の習得、歩行技術の向上
山 域)八ヶ岳 赤岳〜硫黄岳周遊
期 間)令和4年6月23日(木)~令和4年6月26日(日)
移動1日、実働2日、予備1日
メンバー)4年 CL米山未羽、SL柴田亮
3年 石田爽斗
2年 三橋譲二
OB 大谷直弘(監督/OB) 計5名
6月24日 赤岳頂上(左から:4年米山、2年三橋、3年石田、4年柴田)
行動報告)
6月23日(木)移動日 横浜・綱島(車両移動)~赤岳山荘駐車場
綱島22:00~赤岳山荘駐車場02:30
部室での部会終了後、綱島駅に向かい監督車両にて出発する。この日は天気が良く、
到着した赤岳山荘の駐車場からはISSと天の川が見えた。翌日からの予報はあまり良くな
いが、この天気が持つことを祈りつつ準備を整え就寝する。
6月24日(金)赤岳アタック 赤岳山荘駐車場~行者小屋BC~赤岳往復 曇りのち風雨と
きどき晴れ18℃
赤岳山荘駐車場05:50~行者小屋BC8:00(設営)9:00〜文三郎尾根~10:40赤岳山頂10:45~
行者小屋12:00
5時に起床し、準備運動をして行動を開始する。出発時は曇り空で、樹林帯歩きの段階
から既に風が強かった。2年の三橋、3年の石田は2人とも元気そうな様子であった。
今回はコロナ禍での初の宿泊山行ということで全員1人用テントを背負っていたが、ザッ
クの重さは1人20kg前後におさまった。
軽さのおかげか良いペースで進み、あっという間に行者小屋BCに到着・設営をした。
BC到着が計画よりも早く、明日以降天気が悪くなることが予想されたため、本日中に赤
岳をピストンすることを決定した。アタック装備に切り替えて早速行動を開始する。
登り始めてしばらくして、文三郎尾根分岐手前の少し広いところでヘルメットを着用した。
稜線上は風が強く、時折耐風姿勢を取りながら慎重に進んでいく。頂上では強風に加えて
少し雨も降っていたため、集合写真を撮ってからすぐに下山を開始した。
山頂直下では強風と弱雨、霧であったが、下山開始から1時間後には少し空が晴れて太陽
が姿をあらわした。
下級生の2人とも、無事行動を終えてBCに帰着することができ、帰幕後の体調不良・
靴擦れも特にない様子であった。
柴田が腹痛を訴えたが、高地ではよく起こるとのことで、行動には特に問題ない様子だっ
た。帰幕後は時間に余裕があったためパッキング練習と背負い搬送訓練を行った。
天気図を書いたあとはテントの外で個人用コッヘルを用いて一人一人別々に食事作りをし
た。夕食後は反省会とスペシャルを行って就寝した。
6月25日(土) 下山日 行者小屋BC〜赤岳山荘駐車場〜横浜・綱島 (車両移動)
行者小屋BC6:20〜赤岳山荘駐車場8:05
早朝2時頃、強い風雨による轟音で目が覚めた。風雨により岩場での落石が増えそうな
こと、濡れた岩場・鎖場での下級生の歩行に不安があることから朝4時頃に大谷監督、柴田と話
し合い下山を決定する。1,2年生には前日に伝えていた通り5時に起きてもらった。
朝、三橋が食事作りやパッキング等に手間取り出発が20分遅れてしまった。起床から出発
まで1時間を予定していたが、下級生の初めての宿泊山行であることを考慮して もう少し
時間に余裕を持つか、撤収訓練をもっとしておくべきであった。急いでテントの撤収を手
伝い、体操をして出発した。
天候の関係で残念ながら赤岳~硫黄岳の縦走は出来なかったが、無事に赤岳山荘駐車場に
到着しまっすぐ帰京する。
今回が人生初の宿泊山行であり、高地に行くことも初めてであった2年三橋は、高度に
も順応し、しっかりと歩けている様子であった。また、3年石田も数年ぶりの宿泊での山
行とのことであったが、基本的には問題なく歩けていた。
全体としては朝の出発遅れや 天気図を書かずに寝る部員がいたなど、生活技術においては反省点が多いが、今後
の合宿等で改善していってもらいたい。
大谷監督には行き帰りの運転および山行への帯同をしていただきました。お忙しい中、あ
りがとうございました。
(報告者:米山未羽)
赤岳山荘にて 朝の準備風景
1人用テントを4張持参して感染対策に努める。
文三郎尾根の分岐〜ヘルメットを着用しログをとる。
鎖場を慎重に通過する。1年三橋は初めての岩稜帯であったが、上手に歩けていた。
山頂直下の柴田と大谷監督
赤岳からの下山時 雲が晴れた一瞬、大同心が見えた~大同心と小同心に大変興味がある
米山主将、冬が楽しみ。
パッキング練習の様子、3回行った。
大型ザック、ハーネスとスリング等を利用しての背負い搬送訓練 ~各自が交代で背負う
天気図を書く三橋
久しぶりの宿泊山行を楽しむ石田
下山日の朝、行動開始前 準備運動の様子